横浜・山手の西洋館が歴史的建造物に認定!どんな建物?最寄駅とアクセスもご紹介!
2024年3月に歴史的建造物に認定された建造物2件は、横浜・山手エリアにあります。
横浜の観光地の一つ、山手エリアには「横浜市イギリス館」や「エリスマン邸」「ブラフ18番館」「外交官の家」など、全部で7つの西洋館がありますよ!
横浜市の山手は、歴史的建造物に認定されている建物が多く、日本にいながら、昔の海外建築に触れることができる貴重なエリアでもあります。
みなとみらい地区からも良いですが、人混みを避けやすい山手エリアをメインに回るのもオススメです。
この記事では、
❓横浜・山手の西洋館が歴史的建造物に認定!最寄駅とアクセス
❓横浜・山手の西洋館エリアにカフェはある?
をご紹介!
横浜・山手 歴史的建造物に認定された西洋館はどれ?
2024年、横浜の山手地区に位置する歴史的建造物に認定された西洋館は
の2件です。
これらの建物は、どちらも個人住宅として使用されているため、一般には内部が公開されていません。
山手地区は慶応3年(1867年)に居留地として指定され、外国人が暮らす西洋館や学校、教会などが立ち並ぶ歴史的な街並みが特徴です。
外人墓地も有名ですね。
今回の認定により、山手地区内の認定された西洋館の数は計22件となり、全体では歴史的建造物の認定数が合計で104件となりました。
なお、横浜市では、歴史を生かしたまちづくりに取り組む中で、昭和 63(1988)年度から「歴史を生かしたまちづくり要綱」に基づき、古民家、西洋館、近代建築、土木産業遺構などを歴史的建造物として認定しています。
横浜・山手 歴史的建造物 山手69-6番
名称 | 山手69-6番館(やまて69-6ばんかん) |
構造・規模 | 木造2階建 |
建造年 | 大正14年(1925)~昭和2(1927)年頃 |
設計・施工 | 不詳 |
山手69-6番は、関東大震災後に外国人向けに建てられた震災復興住宅です。
この地域には5つの西洋館が集まっていて、緑豊かな環境と歴史的建造物が特徴です。
山手69-6番の特徴は、ベイ・ウィンドウや切妻屋根など、同時期の西洋館に共通するデザイン要素です。
横浜・山手 歴史的建造物 山手267番館
名称 | 山手267番館(Bielous邸)(やまて267ばんかん(びろすてい)) |
---|---|
構造・規模 | 木造2階建 |
建造年 | 玄関棟・東棟:昭和3-19(1928-1946)年頃 西棟:昭和22-24(19447-1949)年頃 |
設計・施工 | 不詳 |
山手267番館は、山手の最後の居留地に位置する西洋館です。
最初に建てられた玄関棟と東棟に、進駐軍によって追加された西棟があり、3つの建物で構成されています。
異なる時代の建物が連なっていて、歴史を感じることができる貴重な建造物ですよ。
また、西洋館と和風の庭園が組み合わされた景色も特徴的です。
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横浜・山手西洋館への最寄駅とアクセス
みなとみらい線「元町・中華街駅」とJR根岸線「石川町駅」が最寄駅です。
山手西洋館エリアは、横浜元町ショッピングストリートを麓に丘の上に位置しています。
食パンの元祖、元町 「ウチキパン」の近くにある坂を上るコースは、初めて行く方は予想以上の急坂で、正直驚くはずです。
歩くのが難しい場合は、
のがおすすめです。
エレベーターは建物の外にあり、雨の日でも屋根があるため快適に移動できます。
また、アメリカ山公園は朝6時から夜11時まで開放されているのも嬉しいです。
この辺りは、バラが多いのですが、アメリカ山公園も、バラが咲く美しい公園です。
また、横浜らしい景色を見るのにもいい場所です。
アメリカ山公園からは徒歩数分で「港の見える丘公園」にも行くこともできますよ!
横浜山手の西洋館エリアにバスで行くには?
横浜山手の西洋館をバスで巡る一番お手軽なコースは、赤い靴バスを利用する方法です。
山の上の「港の見える丘公園前」で下車し、そこからスタートします。
まずは港の見える丘公園から出発し、以下の順で西洋館を巡ります。
- 山手111番館
- 横浜市イギリス館
- 山手234番館
- エリスマン邸
- ベーリック・ホール
- 外交官の家
- ブラフ18番館
その後、元町公園の方へ移動し、山手本通りを少し歩いて山手イタリア山庭園に向かいます。
バスを利用する場合は、神奈川中央交通バス11系統で『元町公園前』から乗り、『イタリア山庭園前』で下車します。
帰りはJR石川町駅やイタリア山庭園バス停(桜木町行き)を利用することができます。
また、JR根岸線の「石川町駅」から行く場合は、石川町駅(元町口)の脇にある大丸谷坂を登り、山手イタリア山庭園からスタートします。
ただし、この場合は終点が反対の駅になるので、最初の駅に戻りたい場合は元町ショッピングストリートを楽しみながら戻ると良いでしょう。
赤い靴バスで「港の見える丘公園前」下車(あかいくつバスの始発は桜木町駅前です)
港の見える丘公園からスタート!
- 山手111番館
- 横浜市イギリス館
元町公園の方へ移動(山手本通りを少し歩きます)
- 山手234番館
- エリスマン邸
- ベーリック・ホール
山手イタリア山庭園に移動(山手本通りをしばらく歩きます)
- 外交官の家
- ブラフ18番館
元町公園から山手イタリア山庭園までは、徒歩約15分ほどあります。
少し距離があるので、バスに乗るのもいいでしょう。
その場合は、
神奈川中央交通バス11系統で「元町公園前」→「イタリア山庭園前」で下車します。
しかし、山手の景色を見ながら歩いていると、割とすぐに着く感覚ですよ!
帰りはJR石川町駅や、イタリア山庭園バス停(桜木町行き)などが利用できます。
横浜山手🇯🇵お散歩〜👫
西洋館🏡巡り💖
USの住宅街🏘️みたい⁉️☺️💕
❤️🤍💙✨ pic.twitter.com/u9iUlrKUE1
— えま🥀旅LOVE💓 (@Emma_RoseW) March 16, 2024
もし公共交通機関を使わずに車で来たい場合は、駐車場もあります。
ただ、観光地なので、駐車場の混雑も予想されます。
事前に近くの駐車場を予約すると安心ですね。
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駐車場を事前に確保したい方は、駐車場事前予約・決済サービス『【akippa(あきっぱ!)】』を利用するという手もありますよ!
今は、駐車場だって予約ができる!
時代なのですね。
山手西洋館めぐり にかかる時間は?
山手西洋館めぐりにかかる時間は、建物内も含めてじっくり見学する場合、半日程度を見ておくと安心です。
山手エリアにある7つの西洋館は徒歩で移動できる距離にありますので、アクセスには心配いりません。
建物の外観だけでなく、建物内も無料で見学できるため、時間を十分に確保してゆっくりと館内を巡ることができますよ。
【横浜山手西洋館のMAP】は、横浜市緑の協会公式サイトからダウンロードできますので、事前にルートを確認することができます。
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横浜・山手の建造物をご紹介
横浜市イギリス館(横浜市指定文化財)
横浜市指定文化財の洋館で、1937年に英国総領事公邸として建築されました。
鉄筋コンクリート製の2階建てのコロニアスタイルの洋館です。
港の見える丘公園に隣接しており、「山手111番館」とも近接しています。
入館は公園内と外の2箇所から可能で、洋館前の庭は特にバラの季節に美しいです。
見学:9:30~17:00
休館日:第4水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/3)住所:横浜市中区山手町115-3
山手111番館(横浜市指定文化財)
スパニッシュスタイルの洋館で、1926年に建てられました。
赤い瓦屋根と白壁が特徴的で、館内にはローズの紅茶を楽しめる喫茶室「カフェ・ザ・ローズ」があります。
裏庭のカフェも魅力的で、特に女性にとって喜ばれるでしょう。
港の見える丘公園
港の見える丘公園は、西洋館ではありませんが、横浜港を一望できる山手エリアを代表する公園です!
日中だけでなく夜景も楽しめ、横浜ベイブリッジを眺めることができますよ。
元町まで来たら、訪れたい公園です!
また、バラの季節には美しい花々を楽しむために多くの人が訪れます。
山手234番館(横浜市認定歴史的建造物)
港の見える丘公園から歩いていくと、山手本通りの左手に位置します。
1927年頃に外国人向けの共同住宅として建てられました。
木造の2階建てで、3LDKの間取りを持ち、4つの住居がありました。
典型的な洋風住宅の要素である上げ下げ窓、鎧戸、煙突などが特徴です。
この建物は1975年代まで使用され、居間や山手234番館の歴史をパネル展示で再現しています。
休館日:第4水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/3)住所:横浜市山手町234-1
エリスマン邸(横浜市認定歴史的建造物)
山手234番館の向かい側、道路を挟んで斜め前に位置しています。
元町公園の入口からすぐの場所にあります。
この建物は1990年に、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会のスイス人、フリッツ・エリスマンの邸宅を再現したものです。
木造モダニズム様式を取り入れた洋館で、2階には山手の洋館に関する資料が展示されていますよ。
木造の2階建てで、屋根はストレート葺き、階上は下見板張り、階下は堅羽目板張りの白亜の洋館です。
上げ下げ窓、鎧戸、屋根窓、煙突などの特徴もあります。
家具はレーモンドが設計しました。
休館日:第2水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/3)住所:横浜市中区元町1-77-4
横浜山手の西洋館の美しい窓の数々。順に旧イギリス領事公邸(昭和12年築)、エリスマン邸(大正15年築)、べーリックホール(昭和5年築)、外交官の家:旧内田定槌邸と続きます。窓だけでも十分楽しめる、魅力的で素敵な洋館群です。 pic.twitter.com/KYzicQ3KyY
— 東京都下・まちだ (@tamalake) August 17, 2023
ベーリック・ホール(横浜市認定歴史的建造物)
1930年にイギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅として建設された洋館で、山手にある戦前の外国人住宅の中で最も大きな建物です。
スパニッシュスタイルを基調とした洋館です。
木造の2階建てで地下1階は鉄筋コンクリート造。
玄関前には3連アーチや4つの葉状の文様の小窓、瓦屋根、煙突などが特徴です。
この建物は7つの洋館の中で最も大きく、子供部屋や夫人寝室など各部屋に浴室が付いていて、広々としています。
エリスマン邸から小道を挟んですぐ隣に位置し、元町公園内にあります。
横浜を代表するカフェ「えの木てい 本店」が近くにあるため、カフェ好きな方にもおすすめですよ。
休館日:第2水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/3)住所:横浜市中区山手町72
昨日の横浜山手西洋館「お正月装飾」の続きです。
写真はベーリックホールと外交官の家です。
西洋館ごとに意匠が凝らされていて、とっても素敵でした。
※1月6日~9日迄、4日間の開催でした。#横浜山手西洋館 pic.twitter.com/t48bZSz8Bo— ichiro (@ichirotweet1) January 11, 2024
ブラフ18番館(横浜市認定歴史的建造物)
外交官の家の庭園から少し下に位置します。
この建物はオーストラリアの貿易商バウデン氏の邸宅で、大正末期から昭和初期の外国人住宅の暮らしを再現しています。
家具の展示や、2015年には、2階の展示室を寝室にリニューアルしました。
木造の2階建てで、屋根はフランス瓦、煙突、ベイウィンドウ、上げ下げ窓、鎧戸などの特徴があります。
外壁は防災を考慮したモルタル吹き付け仕上げとなっています。
建物の解体時の調査で、震災や火災を免れた部材が一部利用されていることが判明しています。
休館日:第2水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/3)住所:横浜市中区山手町16
外交官の家(重要文化財旧内田家住宅)
山手本通り側から庭園に入ると、まず外交官の家があります。
1910年に明治政府の外交官である内田定槌の邸宅として建てられ、1997年に移築復原されました。
国の重要文化財に指定されていて、当時の外交官の生活を体験することができます。
5月中旬から6月中旬には、バラが見頃になります。
休館日:第4水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始(12/29~1/3)住所:横浜市中区山手町16
いずれも事前予約不要・入館無料で誰でも見学できるので、これからの観光シーズンの候補に加えてみては?
横浜山手 西洋館付近のカフェ
横浜山手 カフェ・ザ・ローズ
山手エリアには、西洋館の雰囲気を楽しみながらカフェタイムを過ごせるお店があります。
山手111番館の地下には「カフェ・ザ・ローズ」という喫茶店があり、入口は玄関脇の階段、または、港の見える丘公園のローズガーデン側から入ります。
窓際の席やテラス席からは庭園や緑が見え、日の光が美しく差し込みます。
居心地の良い空間で、ゆっくりとくつろげますよ!
開館時間 | 9:30~17:00(喫茶利用時間10:00~17:00) |
---|---|
休館日 | 第2水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3) |
住所 | 横浜市中区山手町111 |
山手111番館公式サイト | 山手111番館公式サイト |
横浜山手 えの木てい
えの木ていは、山手に建つ1927年の外国人居留地の一部で、山手234番館の隣にあります。
レトロなカフェで、アンティーク家具などが取り揃えられ、横浜土産でも有名なお店ですよ。
一軒家のえの木ていは、1階がカフェ、2階がお土産ショップとなっています。
また、2階のみの利用も可能です。
2階では、えの木てい本店でしか手に入らない人気のスイーツが販売されていますよ!
チェリーサンドやマロンサンド、チェリーサンドショコラ、横濱ローズサブレなどがその一例です。
えの木ていのお菓子は、結婚式の引き出物としても人気であり、山手の名門であるフェリス女学院や横浜雙葉の学生にも愛されるカフェとして知られています。
横浜らしいお土産を探す方は、ぜひ2階も訪れてみてください。
特に日が落ち始める頃に訪れると、お店の周りがライトアップされ、温かな光が周囲を照らし出します。
入口付近に足を運ぶと、洒落た雰囲気が漂い、カフェ好きな女性たちには特に魅力的な空間となっています。
カフェへ続く扉は閉まっているため、実際に中を見たい場合は扉を開ける必要があります。
店内は古風な洋館カフェで、テーブルや椅子、壁などが洋風です。
普段利用しているカフェとは異なる新鮮な空間を楽しむことができますよ。
住所 | 神奈川県横浜市中区山手町89-6 |
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TEL | 045-623-2288 |
FAX | 045-625-1231 |
URL | https://www.enokitei.co.jp/ |
お問合せ | お電話またはフォームより |
営業時間 | 平日 12:00~17:30 休日 11:30~18:00 (L.O.各30分前)※変更される場合がございます。ブログでご確認ください |
定休日 | なし |
席数(店内) | 26席 |
席数(ガーデン) | 25席 |
個室 | あり。6名様までご利用可 |
駐車場 | 2台駐車可能 |
横浜山手 ブラフガーデンカフェ
外交官の家内に位置するカフェです。
庭園やみなとみらいの景色を眺めながら、軽食やケーキを楽しむことができます。
店内には18席あり、テラス席も利用できます。
公式サイトはこちら
また、『エリスマン邸』にも生プリンを提供する「しょうゆ きゃふぇ」がありましたが、2019年4月に移転しました。
近くにあるので、気になる方はぜひ!
食べログで、「しょうゆ きゃふぇ」を見る。
お出かけに便利な【横浜山手西洋館のMAP】はこちらの横浜市緑の協会公式サイトからダウンロードできますよ!
なお、ベーリック・ホールのオオシマザクラは、2024年3月31日に開花しましたよ!
横浜山手の西洋館付近には桜がいくつかあります。
桜の開花情報は、こちらの横浜市緑の協会公式サイトから見られますよ!
これからの季節、どんどん咲いていくと思うので、ぜひ遊びにいらして下さいね!