元プロ野球のチアリーダーが語るチアリーダーのお仕事
元プロ野球のチアリーダーをしていた方からお話を聞いてきました。
契約期間は、プロ野球シーズンが始まる前からシーズン後の年末までの一年契約とのことでした。
この記事では、その間のチアリーダーとしてのお仕事や困ったことなど、これからチアリーダーを目指す方へのメッセージとともにお伝えいたします。
進路はダンサー 挑戦することで道は拓く
小さい頃からずっとダンスを習っていてプロのダンサーになりたいと思ったのは、高校の進路を決める時でした。
最初は漠然としていて、テーマパークダンサーや舞台などで踊るダンサーなどジャンル問わずダンスの仕事をしたいなと思っていました。
高校生の頃はバトン部に入っていて、野球応援などをしたことや、弟も野球が好きだったことから小さい頃から野球にも馴染みがあって、テーマパークダンサーや舞台だけではなく、色々なジャンルに挑戦してみようと思っていました。
チアリーダーになる方法
チアリーダーになるには、オーディションを勝ち抜かなければいけません。
審査は書類審査とダンス、歌、自己アピール、面接などですが、募集先により異なります。しかしやはりダンスの比重が高くなっています。
身長や体重の制限は、基本的にないですが、年齢は18歳以上です。
夜の試合でも、チアリーダーは昼過ぎには球場入りしますので、学校がある高校生には無理ですよね。
楽天は、年齢の上限はありませんが、オリックスは27歳まで、巨人と横浜DeNAは20代と年齢制限を設けているところもあります。
私は、以前別の球団のオーディションも受けたことがありましたが、その時はご縁がなくて1年から2年ほど球団チアのオーディションは諦めてましたが、このままじゃだめだと思い、「もう一度受けてみるのだけでも…!挑戦しよう!」と思いオーディションに参加したことで、プロ野球のチアリーダーになれました。
プロ野球のチアリーダーのお仕事内容と得たもの
今はコロナ禍でなかなか難しくなってしまいましたが、試合が始まる前のオープニングパフォーマンスやダンスステージの他、あまり知られていないかもしれませんが、球場が開場したときにファンの方をお出迎えしたり、試合中も球場を盛り上げるためにスタンドに出向いたり、ファンの方との交流などのお仕事もあり、とても楽しかった経験です。
また、ダンスだけではなく、MCと言ってステージ中で司会をやったり、野球以外のイベントにも参加させてもらって、そこで踊らせてもらったり、保育園や老人ホームなど数々のところに出向いてたくさんの人と触れ合えた経験などもとても楽しかったです。
試合中には、活躍した選手に人形を手渡すのもチアリーダーのお仕事なのですよ!
チアリーダーをすると度胸が付く?
誰もがやりたくてできる仕事ではなく、オーディションで勝ち取った仕事ですし、テーマパークダンサーよりも、個人として見てもらえる機会も多かったことも、チアリーダーをして良かった点だと思います。
個人として評価されるので、モチベーションが上がり積極的にもなり、人として成長できたと感じています。
野球はなんとなくは知っているくらいでしたが、プロ野球の選手の活躍を間近で応援できたり、特にグラウンドでパフォーマンスをしている時のあの光景は、一生忘れられないと思いながら踊っていました。
あの光景が見られるのは、選手かパフォーマーなどの関係者だけですからね!
勉強になったなと思うのは、ダンススキルだけでなくファンの方の前でお話をしたりすることも割と多かったので、トーク力などもかなり鍛えられたのと、大勢の人の前で何かをする時に度胸が付いたり、場慣れすることができたのも勉強になりました。
プロ野球のチアリーダーだけでは食べて行かれない?
不満はあまりないのですが、私は他の球団の事情はよくわかりませんが、お給料面は少し苦労した部分はありました。
日給制だったので、出演したらお給料がでるようなシステムで、出演もローテーションだったので、他にアルバイトをしないとなかなか厳しかったです。
プロ野球のチアリーダーに向いているのはこんな人!
- ダンスが大好き。ダンスを仕事にしたい方
- 明るい雰囲気で笑顔が素敵な方
- コミュニケーションが好きな方
- 人前で話すのが得意または人前で話すのに慣れている方
- 人を喜ばせるのが好きな方
プロ野球のチアリーダーになりたい方へメッセージ
ダンスを仕事にしたいと思っている方はぜひ!
一つの経験にもなりますし、野球は詳しくなくてもきちんとルールは教えてもらえるので、とても楽しめます!
なんと言っても、みんなができる経験ではないので特別感があります。チャンスがあればまたやってみたいくらいです。
小さい子たちに「憧れです」と言ってもらえたことがあり、夢のある仕事だと再認識しました。
まとめ
プロ野球に限らず様々なスポーツに華を添えてくれる「チアリーダー(チアダンサー)」。
美しくてカッコイイ!憧れてしまいますが、厳しいオーディションを勝ち抜いているからこそ、大衆の前でも堂々と自分のパフォーマンスを披露できるのでしょうね。
お給料は決して高くないようですし、若い内にしか挑戦できませんが、特別で得難い経験ができますよ!
迷っている方の背中を押せたら幸いです。